言及:ファイナルファンタジーXIV

まさか社会人になってから再度MMORPGにハマるとは思っていなかった。
FF14は本当に凄いゲームだ。

何しろやる事が無限にある
アバターを作り込めるミラプリ
盛りだくさんの各種イベント
充実の生産系システム
シナリオくそ面白い
キャラめっちゃ魅力的
挙げればキリがない

バトルがつまらねーーーーーーーー!!
FF14の戦闘が!面白く!ない!


語弊があるんで正確に言うと「MMORPGの戦闘として面白くない」んです。
一般的なゲームとかJRPGとして見たらこの戦闘、素直に面白いです。

私がMMORPGに求めてるのはMMORPGらしい戦闘でそれ以外ではないんです。
だって面白い戦闘がやりたければ戦闘面白いRPGなんて幾らでもあるからそっちやるし。
せっかくMMOやってんだからMMOを楽しめる戦闘がやりたかった。

そんなわけで戦闘面に関してはFF14はNot For Meなんですよね。
やる事無い?極も零式もあるだろ!って言われても
私自身が戦闘面白いと思ってないしやりたくない=やる事無いんだよね…


どこがどうMMORPGらしくないの???ってのについて答えると

決められた人数で、決められた装備を使い、
決められたスキルを、決められた手順で回し、
決められたギミックを避ける。
そういう戦闘だからです。

予想外のプレイヤーの乱入や、見ず知らずの人からの回復支援。
急に雑魚が湧き出してボスどころではない…
といったMMORPGならではの戦闘に関するドラマが一つも無いんですよね。

ジョブ毎のスキルやステ振りで個性も出せないし…。
突き詰めればどのネトゲでも同一のビルドにたどり着くだろ。
って反論もあるかもしれないけどそれは突き詰めた人達の話だし少なくともMMOを15年くらい色々なタイトルやってきたけど、誰もが同じビルドで無個性なゲームなんてありませんでしたよ。


そして戦闘面もなんだけど、MMOとしてもどうかね?って思うとこが一つ。

それがよほど能動的にコミュニケーション取らなければ
一言二言の会話さえしなくても良いシステム。

ぼっちでもネトゲが出来るという長所と見る事も出来るんだけど、
私はMMORPGの良いところって、リアルではぼっちだけどバーチャルでは友達が作れる、饒舌になれる、ってトコだと思うんだ。

最初っからバーチャルの世界ですらチャット打つ事も億劫、みたいな人向けに作られてしまうと、バーチャルの世界でなら交流出来る!っていう成長を促す機会も無いと思うんだよね。

知らない人に話しかけてパーティーを組む、くらいのハードルはMMORPG遊ぶなら越えてほしい。けど今の世の中だとこういうのすらマッチョイズムの一種だと思われてしまうんだろうか?


実際こういった部分が成功したお陰で国内有数のMMORPGとして成長したのは間違いない。
コミュニケーションの難しさを撤廃し
適切なビルドと装備で挑む難しさを撤廃し
バトルにおける不確定性を撤廃し
従来のMMOの要素を、撤廃と簡略に次ぐ簡略の果てにここまで支持されるタイトルとなったならば、私達が楽しんでいたそれは無駄な事だったんだろうか?
本質的には要らないものだったんだろうか?
望まれていなかったものなんだろうか?
そんな事を考えると少し寂しさを覚えたりもするのだった。


勿論、撤廃や簡略だけではなくFF14が生んだ様々な素晴らしい仕組みは存在していて、
それが多くの人々を楽しませ、時に生き甲斐を与え、人生を素晴らしくする事に貢献しているのは間違いない。
だからこそ、FF14の今日の栄光がある。


了。

(私が4gamerにシズ名義で投稿した読者レビューから内容を一部引っ張ってきています)